上州武尊周辺 追母峰(949.4m)、後閑峰(1100m)、三峰山(1122.5m) 2015年6月6日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 8:01 河内神社入口−−8:16 河内神社−−8:28 追母峰−−9:32 後閑峰−−9:46 三峰山−−10:55 河内神社−−11:04 河内神社入口

場所群馬県沼田市/利根郡みなかみ町
年月日2015年6月6日 日帰り
天候曇後晴
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場河内神社入口に駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望追母峰:無し
後閑峰:無し
三峰山:谷川岳方向と上州武尊方向のみ開ける
GPSトラックログ
(GPX形式)
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コメント急遽計画変更で地図を持たずに登ったが登山道、標識とも良好で迷うことなく歩けた。ただし追母峰の三角点は籔の中で探し出すのに苦労した。後閑峰山頂も登山道は通っていなかったが尾根上はほぼ籔無し。弱い冬型気圧配置で高い山は全て雲の中だった。終始偏頭痛に悩まされた




登山口の河内神社入口 案内図
参道は舗装道路 舗装道路終点
舗装道路終点のモノレール 神社への参道
石段 河内神社
河内神社から見た赤城山 登山道は左(西)へ曲がる
TV中継所だと思ったら・・・ 短波用アンテナだった
祠の横に追母峰の標識あり
本当の追母峰向けて進む 三角点は登山道の西側の籔の中
苦労して三角点を発見! 三峰沼分岐
良好な登山道が続く 後閑林道方面分岐。道は薄そう
この分岐も薄い 1090m峰の標識(吹返峰)
1090m峰から後閑峰間は赤松の大木が見られる 後閑峰目指して登山道を外れる
  1. マムシ発見。気温が低く全く動かなかった
後閑峰は細長く明瞭なピークは無い
登山道に戻る 三峰山山頂
三峰山から見た谷川岳方面。雲の中 三峰山から見た上州武尊方面。雲の中
駐車場に戻る


 今週末は新潟方面へ出かける予定だったが金曜夜になって予報が暗転、前線通過後はまるで冬型のように日本海側で雨、しかも土曜日の日中一杯崩れたままのようだ。それに対して太平洋側はお昼前から晴れで、急遽行き先変更となった。おかげで地図の用意が間に合わず地図無しで登れそうな山を考えながら関越道を走る。関東でも朝は雨で、雨上がり後に出発するといつもより遅くなりそうだし、道が無い藪山だと濡れた藪漕ぎになるので登山道がある山で比較的簡単な山がいい。しかも関越道方面で未踏の山。ここで思い浮かんだのが群馬北部の三峰山。台地状の山は何度か見たことがあるが登ったことはない。地図を見ると南側に河内神社があってその近くまで車道が伸びていて、ここが登山口らしい。

 三峰山は地形図では1050m峰付近を中心とした南北のピーク群に沿って山名が書かれているが、山名事典では最北端の最高点である1122.5m三角点峰を山頂としている。なお、現地の案内看板でも三角点峰を山頂としていた。

 沼田ICで下りてカーナビを頼りにクネクネと細い道を上がっていくと途中で三峰山の案内が登場、途中からダートの林道を通って広い駐車場のある登山口に到着。まだ天候は回復途中でガスの中だが雨は落ちていない。

 天気は回復傾向だが私の体調の方が思わしくない。久しぶりに気温が下がった影響か、強烈ではないが偏頭痛が出ている。歩けないほどではないので出発することにしたが、帰ってきても偏頭痛は続いて車の中で数時間横になっていた。また、歩いている間は生あくびの連発で、頭痛+吐き気で車酔いと同じ状態だった。素直に寝ていればいいのだが、高速代と燃料代をかけたのだから登らないと損だと感じて歩いてしまった。しかし偏頭痛は体を動かしても症状は軽くならず、逆に悪化する方向なのだ。発症したら横になっているのが早く回復する一番の方法なのであった。

 このコースの登山道の整備度は知らないが、駐車場には絵地図の案内板があるくらいなのでそこそこまともな登山道らしい。道の両側から草がはみ出しているとまだ濡れているので防水性が落ちた古い登山靴だと靴の中まで濡れてしまうが、どうだろうか。

 最初は車が通行できる舗装道路。しかし終点には車が転回できるスペースしかなく、駐車場が下にあるわけだ。車道終点にはモノレールがあったが、おそらくパラグライダーのための施設だと思う。愛宕神社裏手のピークがテイクオフの場所になっていた。

 この先は神社の参道だが広い道で草は無し。すぐに参道が終わって急な石段を上がると立派な社殿の愛宕神社。お賽銭は持っていないが今後の登山の安全を祈願した。ここからは下界の風景が開ける。

 神社から登山道がどこに続いているのかすぐには分からなかったが左(西)の建物の横に案内標識を発見。山頂までで分かりにくいのはここだけだった。この先は参道から登山道に切り替わるが道の状態は良好でエアリアマップの赤実線クラスが続く。

 少し登るとフェンスに囲われた施設が登場。山の中でよく見るTVやFM放送の中継施設そっくりだが上を見てびっくり。乗っているアンテナが短波帯の大きさだ。もしかしてアマチュア無線の設備だろうか? ただ、プレートには「FM尾瀬」のマークがあり、昔はFM尾瀬の中継施設であったのは間違いない。何らかの理由で廃止されて民間に払い下げられたのだろうか。

 ここまでも緩やかな登りだったがさらに傾斜が緩んだ個所で2つ並んだ祠が登場。その近くの木には追母峰の山頂標識があった。日本山名事典では949.4m三角点地点を追母峰としているが、GPSに入力してきた三角点の位置はここよりもっと北と出た。祠近くには三角点は見当たらず、GPSを頼りに三角点探しをすることにした。

 三角点付近は顕著なピークは存在せず南北に長い緩やかな地形が続いている。登山道は尾根直上より僅かに東を巻いていて尾根上は地面付近は潅木に覆われた赤松林。地形がなだらかで地面は藪で見えないのだから三角点を探すのは至難の業だ。こんなときこそGPSの出番。登山道を離れてGPSの示す方位へと濡れた藪の中へ。それほど藪は濃くないが三角点を隠すには充分だ。GPSも誤差があるので残距離がゼロ地点に達しても三角点は見当たらなかった。周囲を丹念に探したところ、意外にも藪に隠れていなかった三角点を発見。ここが一番高い場所と言うわけではないが、三角点を発見できてすっきりした。ただ、登山道と三角点の高さの差は1,2mくらいでほとんどないと言っていい程度。一般的には祠の場所を追母峰山頂としていいだろう。

 登山道に復帰してしばし登山道歩き。遠くから見て分かるように三峰山は台地状の山容で台地の上に出てしまえば大きなアップダウンは無く水平移動に近い状況が続く。それだけに読図で現在位置を把握するのは難しい。途中にある案内標識が役に立つ。西側には三峰沼があるようで2個所ほどから分岐があった。他の分岐では「後閑林道」や「後閑駅・町営温泉センター」などがあったが、地図を持っていないのでどんなルートなのか全く分からない。

 登山道が左へ曲がる1090mピークには「吹返峰」の手製看板があった。山名事典に記載されているかは不明(調べたら記載されていなかった)。地元では目立つピークには名前があっても不思議ではない。

 吹返峰からしばらくの間は赤松の大木が目立つようになる。私の記憶では太い松の木を見た覚えはなく、どこにいっても同じような太さの松が登場するだけだがここの松は違う。しかし杉などとも違った姿で、杉は単純に幹回りが太くなるがここの赤松は根元はそれほど太いとは思えないのだが、地面から割と近い位置で何本も枝分かれ(幹分かれ?)していて、その枝1本1本が通常の松の幹の太さなのだ。根元の幹の太さを考えればアンバランスに思えるが、こんな姿の大木が何本も見られたのだからここでは普通の光景らしい。しかし枯れた松の木も目立ち、たぶん松食虫の被害が出ているだと思う。いつまで古木が生き残れるのか心配だ。

 山名事典では三角点峰南方の1100m峰を後閑峰としており、ここにも立ち寄ることにする。しかしこのピークも追母峰同様に明瞭なピークではなく場所がわかりにくいのでGPSの登場だ。尾根の東を巻いて登っていくと真西に山頂とのGPSのお告げがあり、登山道を離れて尾根直上に向かう。ここは追母峰と違って藪はほとんど無いためズボンが濡れる心配もなし。潅木の隙間を適当に上がっていく最中にマムシを発見! 保護色で非常に目立たないが自分でも驚いたことに一目で蛇とわかった。気温は10℃を割っていてこの時期のこの標高としては明らかに低く、マムシはピクリとも動かなかった。いや、動けなかったのであろう。念のため少し離れて通過する。

 尾根上に出ると踏跡は無いが今まで同様に藪は薄く適当に歩ける。顕著な高みは無く南北に長い山頂部でどこが山頂なのかGPSの表示で見分けるしかない。まあ、どこも同じ高さなのでこの一帯全てを後閑峰山頂としていいだろう。目印等は一切無かった。

 尾根を緩やかに下るとすぐに登山道に合流。以降は三峰山山頂まで登山道を歩くだけだ。

 最後の登りも大した標高差ではなく最後まで台地の形を感じさせる山だった。山頂は北側と東側に少しだけ樹林が開けているが、どちらも山々は雲に覆われて見えなかった。予報どおり冬型のような気圧配置になって日本海側は雨雲に覆われているようだ。下界に帰ってからネットで山関係のニュースを見たが、この日は北アルプスでは雪が降ったそうだ。さすがに谷川岳の標高では雪にはならなかったと思うが、あのガスの中で強風に吹かれたらさぞ寒いだろう。こちらは西寄りの風は強めだが既に太陽が出ていて体感的にはそれほど寒くはない。しかし気温はやっぱり10℃くらいのままで、寒気の影響が出ているようだ。この時期にこの標高の山でさほど汗をかかずに登れたのだから、この天気は私にとってはありがたい。それに今日は虫がない! これは気温と強風の影響だと思う。これらが無ければ虫がわさわさ寄ってくるのは間違いないだろう。

 帰りは素直に登山道を歩いて駐車場へ戻った。山の中で会った人は皆無。今日の天気予報は悪かったのでしょうがないかな。でも日中は晴れてゴアの出番も無かったし、天気は予報よりも良かったと言えよう。天気は良かったが体調は最悪。お昼前に下山したのに夕方まで車の中で横になっていた。

 

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